坂本善三美術館
坂本善三美術館
平成7年に『くまもと景観賞』を受賞。
平成10年には過去の受賞施設の中から選定された『記念大賞』に選ばれました。
坂本善三画伯の作品など約500点を収蔵、展示しているのが『坂本善三美術館』。 風土と生活に密着した美術館を目指し、 「小国の自然から生まれた坂本善三芸術は、小国の生活の中にあるのが最も似合う」というコンセプトのもとに、明治5年に町内に建てられた民家を鉾納社の隣に移築して建設されました。
本館は格子模様の抽象画と古い民家の造りが溶け合い不思議な空間を体験することが出来ます。
また、小国特有の『置き屋根式』の蔵を模した展示棟には、大作を中心に常時20数点が展示されており、およそ2ヶ月ごとに展示の内容がかわります。
本館、展示棟共に日本でも珍しい総畳敷きなので、ゆっくり腰を下ろして鑑賞できます。
坂本善三プロフィール
坂本善三画伯は「グレーの画家」「東洋の寡黙」と称される抽象画家として知られ、ヨーロッパでは日本の伝統的な美しさを表現できる画家として高い評価を受けました。
坂本画伯は明治44年(1911)に小国町黒渕に生まれました。昭和4年(1929)旧制大津中学校を卒業後、画家を志して上京し本郷絵画研究所、帝国美術学校(現、武蔵野美術大学)に学び独立美術協会に出品しながら川口軌外、林武に師事、研鑽を積んでいきました。
戦後、東京のアトリエが空襲により全焼してしまったことを機に熊本に帰郷し、故郷の自然と身近な生活用品をモチーフにした作品を描き、自身の美術の方向性を模索していました。
昭和32年(1957)には、その画業の転機となる2年間にわたるヨーロッパへの絵画研究の旅に出ます。ヨーロッパの石造りの重厚な建築物の構成に魅かれた坂本画伯はその壁面を描きながら、ヨーロッパの伝統的な美術に触れたことをきっかけに日本の風土を見直し、日本の美、東洋の美についての思惟を深め、その絵はしだいに具象絵画から抽象絵画へと変貌していきました。
そして坂本画伯は自己の内部にある日本の風土と生活を源とする独自の画風を生みだし、現在残される代表的な抽象画の数々を昭和62年(1987)に亡くなるまで制作しました。
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追加情報
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小国町役場
電話番号:0967-46-2111
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